クラッシャー上司、パワハラ、自己愛人格障害、メタ認知と発達障害
クラッシャー上司、パワハラ、自己愛人格障害に共通する特徴であるメタ認知と発達障害の関連
クラッシャー上司
私の働く福祉の現場にも多く居ます。
同僚や先輩にもこの特徴を持っている人が居たりします。医療現場でも多いのでは?
だからなのでしょうか? 福祉、医療現場では、退職する人、鬱になる人も多く、いつも人手不足な職種です。
・コミュニケーションに偏りがあり、上司から部下への一方向のみである
・部下に過大なノルマや無理難題を突きつけ、達成できないものを無能者として扱う。
・自分の指示による失敗を部下のせいにして、会社に報告する
・部下を鬱に追い込んでも罪悪感を覚えず、むしろ自分こそ被害者だと感じる。
・いわゆるブラック企業では、クラッシャー上司ならぬクラッシャー経営者であることも少なからずある。この場合、被害者となりうる部下は中間管理職層である。
クラッシャー上司 wikipedia引用
チェックポイントその1。「自分の言動を責められると『心外だ』とつい言ってしまう」。
松崎:河合さんのコラムのコメント欄にも、コラムの本筋とは全く関係なく「アンタはフリーランスだから組織のことまるでわかってない」とか、「アンタは女だからいつもそういう風に書く」とか書き込む人いるでしょ? ああいうタイプは意外と「心外だ」チェックに当てはまるかもしれないですね。
自分勝手な解釈でね。つまり、クラッシャー上司って、メタ認知を全然持てない。
河合:自分の思考や行動を客観的に把握したり認識できないということですね。だから、自分が悪いことを言ったりやっているという自覚がない。言われた方は結構、凹むんですけどね。
何においても承認されたいタイプです。だから持ち物一つについても、「それは何とかのペンですね」とか、「それってイタリアのアレですね」みたいなことを言ってほしくてしょうがない。所詮、人間なんてひとりじゃ何もできないし、自分の能力にだって限界がある。それを素直に認めて、他者の傘を借りる勇気を持てる人はクラッシャー上司にはならないように思うんです。一方、内的資源だけで生きてる人、要するに自信満々で、自尊心も自己効力感も高過ぎる人が行き着くのは、「自分がルール」です。
クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち (PHP新書) 新書 – 2017/1/14 松崎 一葉 著
クラッシャー上司は、人格障害の一つである自己愛人格障害にとても特徴が似ています。クラッシャー上司も、自己愛人格障害も、メタ認知が非常に乏しい為、共感力の欠如があり、無責任な言動が特徴にあります。
ただ共感力の欠如が目立つ割には、人を支配してゆく強さは圧倒的です。
こういった弱肉強食の心理が、勝つか(支配)、逃げるか(無責任)の2択しかない、爬虫類脳と言われてしまう部分でしょうか・・・またこの人達の爬虫類のような冷たい心が、表情によく表れるのも怖い部分です。
共感力の高い人は、この爬虫類のような冷たい表情についても、敏感であったりするので、余計に餌食にされてしまいやすい気がします。
メタ認知(メタにんち)とは認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それをおこなう能力をメタ認知能力という。
メタ認知能力が高いということは、自己の情動や思考の活動を客観的に捉えて評価し、制御する能力が高いということです。
つまり、自分のことを客観的に観察し、相手への気配りができるので、適度な距離感を保ちながら付き合っていくことができるのです。
メタ認知能力で見れば、発達障害を持っている人も、メタ認知能力は低い
但し、クラッシャー上司やパワハラを行う人たちは、メタ認知能力が乏しい割には、非常に言語能力に優れ、社交的でもある。
そこが、発達障害を持っている人たちを違う点でもあり、また発達障害の特徴
・ADHDなら短期記憶、ワーキングメモリー、危険回避の欠如等
・アスペルガーなら、強いこだわり
ADHD、アスペルガー、両者とも、その障害特性により、コミニュケーションは、どこか支障がでやすい。自己愛人格は、自己中心的な割には、非常に社交的で、コミニュケーション能力は高い
また、責任について、自己愛人格の人が得意な強い責任逃れな行動も、 発達障害のADHDやアスペの人達は、危険回避能力が低い、逃げるのが非常に下手な為、責任回避能力も全く違う。
賞賛については、発達障害の人の場合、持っている高い能力に対し、時折賞賛を得る機会があったとして、その時は良い気分を持つかもしれないが、上記の障害特性により、賞賛される機会を自分で作り出しにくい。 自己愛人格は、賞賛される機会を自から作り出す能力がすさまじい。
・自己愛人格障害者と、発達障害者(ADHD・アスペルガー)では、メタ認知能力の低さは似ているが、コミニュケーション能力、責任回避能力、賞賛される状況を自ら作り出す能力が、全く違う。
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