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独断とへりくつblog

人を傷つけずにはいられない、自己中・自己愛性人格への対処

ニーズ(必要なこと)と、欲求の区別

自分のニーズとは、「自分にとって必要なこと」であり、安全な居場所があること、自己表現を禁じられないこと、必要な助けを求められる事であり、プライバシーであり、心身の休息など・・です

欲求とは、「私がもっと私らしくある為に欲しいもの」であり、好きな事、やりたいこと、興味や好奇心であり、成長です。

(アスク・ヒューマン・ケア書籍より)


機能不全の関係では、この自分のニーズ、基本的な「自分にとって必要なこと」をさせてくれません・・。自己表現を禁じられ、助けを求めらないのです。そしてそういった機能不全の関係の場ですから、安全な居場所ではなく、自分を押さえ込み無力感を感じさせる関係・場になります。


機能不全の関係を仕掛けてくる人は、その人個人にとって「必要なこと」と「欲求」を、巧みな言葉で、その人個人にとって「必要なこと」と「欲求」としての自己表現を抑え込もうとしてきます。


自己表現をした時、例えば「今は疲れて出来ない」と言っても、機能不全の関係を仕掛けてくる人は「こんな時、△△さんなら、きっとやってくれると思う・・」などど、誰かと比較したり、評価するような事を言ってきます。
「△△の皆の為にもなるからやって欲しい」などど、善意を利用した言葉を折り込んでみたりして、出来ないと言っている気持ちの表現を無視して、やらなくてはいけないようなメッセージを送り込んできます。

もちろん、こんな事は多少は誰でも経験ありますが、機能不全の関係では、自己表現する度に、その自己表現は無視され続け、「XXをしなさい」「XXと感じるべきだ」と、常に自分の自己表現・自分の気持ちを無視されます。

「XXをしなさい」「XXと感じるべきだ」というメッセージを受け続ける方としては、心理的コントロールをされてしまうのです。これが機能不全の関係です。なので、機能不全の関係は自分を大切に出来ない辛い関係でもあります。




自分にとってニーズ(必要なこと)と、欲求に気づく為の作業

【1】必要なもの、欲しいものをリストアップします(最初はニーズ(必要なこと)と、欲求は分けなくてよい)
(例)
・今何をしたいか?
・長い事あきらめたり、我慢していた事
・何が好きか
・どこに居ると安心するか、楽しいかなど


【2】出てきたリストを、ニーズ(必要なこと)と、欲求に分けます


【3】満たされていない、ニーズについて
満たされていない、ニーズ(必要なこと)を見て、どうやったら具体的に実現できるか考え、どれから実現するか優先順位をつける


【4】欲求について
欲求の優先順位の高い順から、計画を立て、具体的に実現できるか考えたり、イメージをしてみる


【5】「私たちは自分を大切にして良い」と感じた、ここまで出来た自分をまず褒めましょう!



機能不全を仕掛ける人

・人それぞれの感じ方は違う。相手の感情と自分の感情は別なはずなのに、機能不全を仕掛ける人は、人の感情を勝手に決め付ける。または「XXだと思うべきだ」と人の感情を強制的に違う感情に持っていこうとする

・一緒に居るといつも振り回され、相手の言動で起きた不始末も、なぜか自分が責任を取らされるような関係(責任転嫁が多い)

・感情・行動を常にコントロールされているような感じ心理的操作)

・自分の考え・感情・行動を常に評価してくる。(ありのままに受け入れるという事が無い)



◆ ◆ ◆

※↑この機能不全の関係は、親子関係でも生じやすい。親があまりにも子供の考え、感性、行動を干渉し過ぎたり、支配し過ぎる場合に起こる。また発達障害のある親子でも起こりやすい関係でもある。

親子の関係では、親の思う理想的な子供になって欲しいという願望や、
親自身の子供時代に受けた親からのトラウマなど・・、色んな心理的葛藤や要求が、子供の気持ちや感覚を無視した関わりになりやすい場合がある・・・


子供の気持ちや感覚を受け止めながら
「貴方はそう思ったんだよね、そう感じたんだよね」と気持ちや感覚を受け止めているよというメッセージを子供に伝えながら、

「世の中には、色んな考え方をすることがあって・・」「社会は集団で生活する場面があって、その中にはルールがあること」など、社会的な礼儀や道徳を教える。

「その子にとって必要なこと」「その子がもっとその子らしくある為に欲しいもの」を分けて考え、その上で社会的な礼儀や道徳感を区別しながら教えてあげる・・。


個人的な考えや感覚と、社会的な道徳的な考えや感覚について、あまりにも混ぜ込ぜで教えると子供は混乱する。(大人だって混乱する時あるのだから・・)


◆ ◆ ◆

他人同士での、自分を守る為の原則(機能不全を仕掛ける人との境界線(バウンダリー)の設定

・人を物のように扱う人には近づかない。もしくは距離をおく
・人の感情を勝手に決め付ける人には、近づかない。もしくは距離をおく
・人の考えを強引に変えようとする人には、近づかない。もしくは距離をおく


というくらい距離を置いた方が良いといわれるのだから・・

他人同士のように簡単に離れたり出来ない親子関係では、親が子供の感覚や考えや感情にあまりにも入り込まないように気をつけなくてはいけない・・